終活を行うにあたって、どんなことを、どんな専門家に相談すればよいのかを聞き、適切なアドバイスを行うのが、終活カウンセラーの役割です。
もちろん、ただ話を聞いて漠然としたアドバイスを提供するだけではカウンセリングにはなりません。
終活に関わる専門分野全ての知識があり、様々な理由で終活を希望する方への幅広い対応力が求められ、誰でもなれるわけではありません。
そのような能力の有無を判断、また身に付けるべき知識を学ぶことができるのが、終活カウンセラーの資格となります。
終活カウンセラーの資格試験の概要と内容
終活カウンセラーの認定資格を求めるタイプは大きく分けて2通りあります。ご自分や周りの方で、いつかの将来、終活を希望しているというタイプ、保険会社や葬儀会社など、終活に関わる仕事や相談を受ける機会の多いタイプです。
前者は一般の方ですが、資格を得ることで専門知識を自分や周りの方のために役立てることができ、人生の先に必ず訪れる不安の解消にもつなげることができます。相続や遺言、介護、葬儀や墓の手配などの難しい知識も終活カウンセラー資格で学ぶことができますので、金銭理由などで親族が揉めてしまうトラブルも未然に防ぐことができます。
後者は職業スキルのアップにつなげることができますし、前者同様に自分や自分に近い人たちのために役立てることもできます。
資格は初級と上級、上位資格のインストラクター養成講座の3種類が用意されています。
初級は終活に関する基礎知識を学び、ご自分や周りのために役立てたい一般の方にお勧めです。講習が約6時間行われ、その後に筆記試験を受け、合格者に資格が発行されます。
試験は当日のみ学べば合格できるほど容易ではありませんが、事前にテキストを受け取り勉強することができるので、試験日は講習で内容をおさらいしてテストという流れになりますので、合格率は9割以上と発表されています。
受験料は9970円です。
上級はより高度な知識と他社にアドバイスできるカウンセリングスキルが求められますので、難易度は大きく高まります。
講習に加え事前レポートの提出、課題取組、試験と流れます。
受験料は3万9960円と、費用も初級と比べると大幅に高くなります。
上級資格のインストラクター養成講座は、終活カウンセラーを育てる側の立場の講師になるための資格です。上級カウンセラー合格者のうち、協会開催の勉強会に過去2回受講している方のみ受験可能で、終活をメインの職業内容としてお考えの方が挑戦する資格です。
事前レポート提出後に講習が4日間行い課題に取組、試験が行われ合否が決定します。
受験料は17万円です。