エンディングノートに書くべき内容と書き方について


自分の人生がエンディングを迎えたとき、残された人たちにどうして欲しいかという希望を綴るノートが、エンディングノートです。

希望を残すという意味では遺言書と似ていますが、エンディングノートは法的効力がある文章ではありません。なので書くべき内容や書き方に厳格な決まりもありません。ご自分が周りの人たちを想ったとき、書きたいと感じたことを素直に残すことが大切です。

とはいえ、あんまり勝手な内容ではノートを読む人も困ってしまいかねないので、書いておきたい定番くらいは踏まえておきましょう。

エンディングノートに書くべき内容と書き方

まず書いておきたいのは、自分についての情報です。
生年月日や家系図、学歴、職歴などの自分年表、歩んできた人生を箇条書きで記しておくのも良いでしょう。好きなもの、趣味など、自分を表現する内容ならなんでも構いません。
あまり堅苦しく考えず、ありのままの感情で書いた、その人らしい文章の方が読む人は喜ぶでしょう。
また個人情報についてよく書き残しておけば、お葬式で司会者が自分を紹介する際の参考にもなります。家族が知らない疎遠となってしまった友人や同僚などの名前や情報も書いておくと良いでしょう。もしかしたら遺族が連絡をとって、葬儀に参加してくれるかもしれません。

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遺言書ではないので遺産の分配を記しても絶対的効力はありません。ですが、規定に縛られず自分の所有物について自由に意見を書き残しておけるのがエンディングノートのメリットでもあります。
例えば趣味でクルマやバイクを楽しんでいたとしましょう。財産価値は低い愛車でも同じ趣味を持つ親しい友人に贈り大切に乗ってもらいたいと思い、それを書き記しておけば、気持ちを伝えることができます。

他人からしたら財産価値を見出せないものでも、自分にはかけがえのないものはたくさんあるはずです。そういったものも細かく誰に受け取って欲しいと指示しておけば、遺族が遺品整理をする際に捨ててよいのかどうか迷わずにすみます。

お葬式やお墓は大変お金がかかるものです。あんまり自分のためにお金をかけてしまい負担になりたくないと思えば、予算について書いておくと遺族も気が楽になるでしょう。

死後にSNSアカウントなどが残って放置ということも頻繁にあることですから、利用している方はそれらを削除して欲しい、残しておいて欲しいと希望を書くのも良いでしょう。

何らかの指示でなくとも、残された人たちにメッセージを書き残すだけでも喜ばれます。最後までには伝えたかったけど恥ずかしくてやっぱり伝えられないだろう言葉も、自分がいなくなった後でちゃんと伝わると分かっていれば、ご自分も安心して旅立てることでしょう。


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